2026-10-06

植物のミルクとしてのココナッツミルク

火曜モーニング会

🥥 3行まとめ

1. ココナッツミルクの脂には中鎖脂肪酸が含まれていて、ほかの油とは別のルートで代謝され、ケトン体として早くエネルギーに変わります。
2. 乳糖を含まない植物のミルクなので、大人になって牛乳でお腹がゆるくなる人でも使いやすい。そして大人になると乳糖を分解しにくくなるのは、人類ではむしろ普通のことでした。
3. 後半は使い方の話。余った野菜で作るスープ、さつまいものおやつ、そして「余ったら冷凍していい」という実験報告まで出ました。

📖 今週のキーワード

「中鎖脂肪酸(Medium-chain fatty acids)」炭素の鎖が中くらいの長さの脂肪酸。小腸から門脈を通って直接肝臓に届き、ケトン体に変わりやすい。

「ラクターゼ(Lactase)」乳に含まれる糖(乳糖)を分解する消化酵素。哺乳類では本来、離乳の頃から出る量が減っていく。

「ラクターゼ持続性(Lactase persistence)」大人になってもラクターゼが出続ける遺伝的な性質。乳を飲む文化とともに、ここ1万年ほどの間に一部の集団で広がった。

🔍 ちょっと補足

大人になって乳糖を分解する力が落ちる人は、世界の大人のおよそ3分の2といわれ、東アジアではその割合がさらに高くなります。少数派なのは、むしろ大人になっても分解できる人のほうです。

この性質が広がったのは、ヨーロッパでは7千〜8千年前ごろから。牧畜と乳を飲む文化が始まった地域で、遺伝子の変化が選ばれていったと考えられています。牛乳でお腹がゆるくなるのは「何かが足りない体」ではなく、人類の初期設定に近い体、ということです。

✅ 今週のチャレンジ

冷蔵庫に残っている野菜を集めて、ココナッツミルクでスープを1回作ってみてください。多めにできたら、半分は冷凍して1週間以内に。

この日のスピーカーの体験談など
続きは認定ココナッツマイスターの方にお届けしています。