2026-07-14
神戸「認知症メソッド」のあとで ── VCOが、脳卒中後のミトコンドリアを編みなおす
火曜モーニング会
🥥 3行まとめ
今週の火曜会は、二つの話が重なりました。ひとつは、先週末に神戸で開いた「認知症メソッド」の振り返り。予定を超える満席、当日は急きょ2部屋に分けての開催という熱気でした。もうひとつは、今週みんなで読んだ記事──脳卒中のあとの脳で何が起きているか、という話です。ある動物研究では、バージンココナッツオイル(VCO)を与えると、回復のふるまいが早く変わり、脳のダメージそのものが小さく、脳のむくみも少なくなった。鍵は、細胞のエネルギー工場ミトコンドリアの「編みなおし」。傷んだものを片づけ、まだ生きているものをつなぎ合わせる──体の中で毎日おこる小さな再生を、油が後押ししているのかもしれません。認知症も脳卒中も、たどっていくと根っこは「代謝」でつながっている。日々の一杯を淡々と続けることの意味を、あらためて確かめた朝です。
📖 今週のキーワード
「ミトコンドリアの再編成(mitochondrial dynamics)」 → 細胞のエネルギー工場ミトコンドリアは、くっついたり(融合)分かれたり(分裂)しながら、絶えず形を作りなおしている → 脳卒中のあとの脳で、この「編みなおし」に関わる遺伝子群が一斉に動いていた。工場を建てなおすようなイメージ 「オートファジー(autophagy)」 → 「自分(auto)を食べる(phagy)」という意味。壊れて使えなくなった部品を片づけ、材料として再利用する、細胞のお掃除機能 → 満腹のときより、少しお腹を空けたときに働きやすい。だから朝でなくても、淡々と続けることが要になる 「脳のむくみ(cerebral edema)」 → ダメージを受けた脳に水分がたまり、圧が高まった状態。危険につながる → 脳のむくみを抑える働きは、体のむくみ(脚など)にも通じるのでは、という声も出ました 「代謝(metabolism)」 → むくみ一つとってみても、根っこは体全体の代謝。認知症も、代謝の不調と地続きでつながっている → だからこそ、日々の食と油の選び方が、遠い未来の脳につながっていく
🔍 ちょっと補足
ミトコンドリアの「お片づけ」について、こんな説明が印象に残りました。傷んで使えなくなったミトコンドリアは、役目を終える。それを片づけて、まだ生きているものを集め、もう一度つなぎ合わせる──この一連の流れが、細胞を若く保つ鍵になる。壊す・片づける・つなぎ直す。どれか一つではなく、循環していることに意味があるのですね。 夏のあいだの工夫として、こんな知恵も交わされました。冷たいものが欲しくなったら、アイスクリームより、ココナッツミルクで作ったデザートやかき氷を。同じ「冷たい・甘い」でも、選び方で体への向き合い方は変わってきます。
✅ 今週のチャレンジ
今週は「淡々と続ける」を、一つだけ選んでやってみてください。 1. 毎日の油を、時間にこだわらず一杯。朝が難しければ昼でもOK。大事なのは、続けることです 2. 冷たいものが欲しくなったら、ココナッツミルクで作る手づくりのデザートやかき氷に置きかえてみる 3. むくみが気になる日は、体の声を聞いてみる。むくみも代謝のサイン。水分と油と、休息のバランスを 気づいたことがあれば、ぜひチャットで教えてください。みんなの「なるほど」が、来週の話題のタネになります。 #火曜モーニング会
📎 今日の話題のきっかけとなった記事
今週の話題は、みんなで読んだ一本の記事がきっかけでした。2025年にInt J Mol Sciに載ったラット研究で、虚血性脳卒中のモデルにバージンココナッツオイル(VCO)を与え、神経学的なふるまい・脳の梗塞範囲・遺伝子発現の3層で評価したところ、ミトコンドリアの「形を作りなおす」遺伝子群が一斉に動いていた。エネルギー工場の再編成を後押ししている可能性を示した一本です。会で語られた「行動が早く変わる」「脳の損傷が小さくなる」「脳のむくみが少ない」という3つは、この記事が示した所見です。
この日のスピーカーの体験談など
続きは認定ココナッツマイスターの方にお届けしています。
📎 今日の話題のきっかけとなった論文:
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40649993/