Primal Diet

食文化が絶えず発展し、不便のない食生活を送る現代。 便利で選択肢も多く豊かな食事をしている一方、慢性病が溢れる社会になっています。

「今、私たちがしている食事は本当に正しいの？」と疑問を抱いたことはありますか？ この疑問に真正面から向き合い、答えを導いてくれるのが本書です。

「食と進化の歴史」を振り返り、ヒトにとって何が良い食べ物なのか、私たちの体を健康に保ってくれる食とは何なのかをお伝えします。

人間の体の代謝の仕組みは、数百万年に及ぶ狩猟採集時代からほとんど進化していません。しかし、動物食をしていた人類が植物に大きく依存し始めて、食を含む生活環境は大きく変わりました。現代栄養学による正しい栄養は農耕食を基に築かれていますが、私たちの体は十分に適応していないのです。

環境と遺伝子のミスマッチを解決するため、多くの食事法が提案されてきました。しかし、ほとんどの人は正しい食事を見つける過程で迷っています。

そして、ミスマッチによる弊害は代謝の柔軟性が急激に失われ始める30代から起きはじめ、ほとんどの人が抗えない代謝性疾患に体を侵され、健康を諦めて人生を終るのです。

本書は「失敗しない食事」を目的に、特定の食事法ではなく自らの食事を考えるための思考法について書かれています。食という複雑なシステムを１）栄養の配分、２）栄養の時間、３）栄養の食材の３つの軸に原始食のスタイルを応用し考えていくことで、今のあなたにとって最適な食事法に近づくことができるのです。

そのような食事のスタイルを「プライマルダイエット」として、遺伝子に古代から保存されているポテンシャルを最大に発揮させ、美しく健やかに過ごせることをエビデンスを用いて明らかにし、「プライマルダイエット」を現代の生活にどう取り入れたらよいのかを具体的に解説しています。